脳梗塞後遺症・片麻痺のリハビリ『百彩整骨院』

片麻痺による分廻し歩行改善のための3つのポイント

 
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片麻痺の方が多くの悩みを抱える中の1つとして、分廻し歩行が取り上げられますよね。

歩き方を良くしたい、早く歩けるようになりたい、または最近歩きずらくなってきたなど・・・。

悩みは人それぞれ違うのも確かです。

その中でも片麻痺の方特有の歩行容姿である分廻し歩行を良くしたい。

もう少し普通の歩き方に近づきたいと思われている方は、一様に多いのではないでしょうか?

 

今回のテーマは、

「片麻痺による分廻し歩行改善のための3つのポイント」

について述べたいと思います。

ここでは専門的な分析結果などの観点からではなく、一般の方が見てもわかるような視点で書いてみたいと思います。

表現が伝わらなかったり、あなたの考えは間違っているのでは?、と思う所もあると思いますが、あくまで当院の考えている目線からの解釈なのでご理解ください。

もっと違った観点で、データなどによる専門的な詳しいことをお知りになりたい方は、インターネット、書籍などでお調べください。

 

 

分廻し歩行とは

片麻痺の方にみられる分廻し歩行とはどういう歩き方なのか?

簡単に言えば、

良い方側の足をコンパスのように軸として、麻痺側の足を真っすぐ踏み出すのではなく、まわしながら歩く歩容をいいます。

そして麻痺側の上肢は肘が曲がったままの形でバランスを取りながら歩いています。

下肢はというと棒のように伸びたまま、股関節や膝関節は曲げられず、足首はというと内反尖足といい、つま先立ちをしたような状態の形で歩くようになります。

(ただし、足首に関しては、内反尖足がきつい場合は歩行時、足が地面に引っかかってしまうため、装具で

内反尖足が出ないように固定します。)

ようするに、下図のような片麻痺特有のウェルニッケマン姿勢の状態で、麻痺側の足を青矢印のように外にまわしながら歩く歩き方を、分廻し歩行いいます。

 

私もそうだ・・・と思われた方も多いのでは?

 

 

なぜ分廻し歩行になってしまうのか?

結論からいうと、

正常歩行に必要な筋肉が麻痺して働いていないからだと考えています。

正常歩行に必要な筋肉が働いていない状態で歩こうとした場合、どういうことになるかをちょっと考えてみましょう。

痙性が高まり肘が曲がった状態ということは、体幹筋~上肢にいたる筋肉が著明に緊張しています。

また、体幹筋が緊張することで下肢にもその筋緊張が波及し、股関節や膝関節も曲げにくくなり足を棒のようにして歩くようになってしまいます。

麻痺してまっすぐ前に出せない足を、どうにか出して歩く為には、健康な側の体の側面の筋肉を使って体を健側に傾け、麻痺を免れた体幹筋で足を引っ張り上げて分廻して出して歩くようにしか出来ないのです。

最初に述べたように、まっすぐ足を出して歩きたくても

正常歩行に必要な筋肉が麻痺して働いていないから

分廻し歩行になってしまうのだと私は考えています。

 

※これはあくまで私個人の想像の中での見解なので、ご参考までに。

こういう考え方もあるのだなと思ってもらえれば幸いです。

 

 

分廻し歩行改善のための3つのポイント

ここでは分廻し歩行を改善するためには、何をすればいいのか述べていきます。

・いっぱいリハビリなどで、歩行訓練をすることでしょうか?

・鏡などをみて平行棒などで良い歩き方を意識して練習することでしょうか?

・また(正常歩行に必要な)筋力をつけるトレーニングをすることでしょうか?

どれも違うと当院は考えています。

前項での「なぜ分廻し歩行になってしまうのか?」でも述べたように、正常歩行に必要な筋肉が麻痺して働いていないために正常歩行に近づけないのだと考えています。

 

では、分廻し歩行改善のための3つのポイントとは何か?

  • 麻痺して使えなくなった筋肉を少しでも働かせれるようにするため麻痺側の筋肉の機能回復をはかる
  • 片麻痺側の足底荷重ができるようにさせること
  • 必要以上に体を酷使したりしないようにして、常に痙性を抑え筋緊張をなくした状態を保つ。

と考えているため、このことを実行しながら当院ではリハビリ施術をすすめています。

 

 

麻痺して使えなくなった筋肉を少しでも働かせれるようにするため麻痺した筋肉の機能回復をはかる

正常歩行に必要な筋肉の機能回復をさせるため、筋肉と神経のつながりを良くするように施術をしていきます。

正常歩行に必要な筋肉の再生と神経のつながりを少しづつ強くしていくことで、今まで使えてなかった股関節周囲の筋肉が働き出すことで、少しづつ正常歩行に近づいていきます。

そのため、体幹筋の働きで足を引き上げる代償動作によってつくられた分廻し歩行は軽減していきます。

歩行訓練をする、歩行に必要な筋力を鍛えるなどではなく、きちんとした歩行をするためにまずは、働いていない筋肉の機能回復を図ることが、正常歩行に近づける第一歩だと考えています。

 

 

麻痺側の足底荷重ができるようにさせること

単純に足底荷重をさせるといっても、片麻痺の方にとって麻痺側に体重をのせるというのは非常に怖いものです。

何故かというと、例えるならば下図のように

健康な側の方の足は崖の上にのせ、麻痺側の足はというと崖に足を出している状態の感覚なので、麻痺側を足元から地面がしっかり支えているという感覚がないため、崩れ落ちて転倒してしまうかもしれないという恐怖から体重をのせることができにくいのです。

そのため健康な側に重心が傾き、しっかり麻痺した側の足をつけるという事ができている人が少ないです。

麻痺側に体重をのせれない=しっかり体重をのせた正常歩行にはなりにくいということになりますよね。

なんとなくでも想像出来ましたか?

いかに麻痺側の足底に体重をのせれるかが、分廻し歩行の改善には大事であるということです。

 

 

必要以上に体を酷使したりしないようにして、常に痙性を抑え筋緊張をなくした状態を保つ

いくら正常歩行に必要な筋肉の機能回復や麻痺側に体重をかけれるようにしても、必要以上に体を酷使したりして痙性が高まった状態でいると、筋緊張が強く出現してウェルニッケ姿勢を増長させてしまいます。

そのため、正常に足を出したくても筋緊張で体が動かしにくくなり、前に足が出せなくなってしまいます。

まずは常に痙性を抑え、筋緊張をなくした状態をできるだけ保つということをしていくのも、分廻し歩行の改善には必要なところです。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

分廻し歩行を改善させるための3つのポイントは、

  • 麻痺して使えなくなった筋肉を少しでも働かせれるようにするため麻痺側の筋肉の機能回復をはかる
  • 片麻痺側の足底荷重ができるようにさせること
  • 必要以上に体を酷使したりしないようにして、常に痙性を抑え筋緊張をなくした状態を保つ。

上記の内容が大切だと当院では考えています。

歩行訓練や、筋力トレーニング、鏡などを見て正常な歩行容姿を意識するなどの訓練は、かえって分廻し歩行を増長させてしまうように思います。

なぜなら、正常歩行に必要な筋肉が働いていない状況で、無理やり正常歩行に近づけようとするために歩行バランスが変化し、必要以上の筋緊張や動きにぎこちなさが出てきてしまうからです。

まずは、正常歩行に必要な麻痺した筋肉が働けるように再生し、機能回復させることが大前提だと思います。

そして、麻痺した側の足底でしっかり荷重できるようにしていく。

あとは、必要以上に体を酷使したりしないようにして、常に痙性を抑え筋緊張をなくした状態を保つことが分廻し歩行改善のキーポイントではないのかと考えています。

 

※注意

ここに記述した3つのポイントの中で、麻痺した筋肉の機能回復や足底荷重においては、自主リハビリによって回復させようとすることはとても難しいことです。

セラピストなどの施術により回復をうながすということが前提のもとに回復していく。

ということを補足しておきます。

 

そして、分廻し歩行が良くなってきた先に見えるものとは・・・。

 

 

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